作業前の襖
作業後の襖
作業の手順とポイント(じーじ流)「作業ポイントは茶色文字で表示」
襖 の名称について。知らなくてもいいんだけど…参考までに書きました
縦枠を縁と言い、引き手の付いている方を「どぶぶち」。
反対の襖と襖が重なりあっている方を「ますぶち」という。
ますぶちの方がどぶぶちより厚い。
引き手金具の位置、上下方向で中心より下側についている。
- ふすまを外す 外したふすまに番号をふる。
見慣れた部屋のふすま。その襖 敷居に入っている位置、
どちらの襖が手前になるか分かってますか。
左の絵の破線より上は、1間(6尺)に2枚の襖が嵌まっている部屋の略図。
下は2間の部屋の略図。いずれも絵の下側が室内。
1間の部屋は向かって右側が手前になる。
2間の部屋は両端が奥になる。
- 縁(枠)を外す (引き手の位置で分かるなんて言わないで!)
外す前に、上で番号を振った襖の、上下左右の位置をメモっておきましょう。
複数枚の襖だったら、外された縁、桟がどの襖に組み込むか混乱しますよ。
縁を外す際、木槌を使う。金槌の場合は当て木をする。
この図は桟と縁の関係を現している。
次で説明するが、赤で示された部分を槌でたたくことになる。
桟と縁を外す場合、まず縁(縦枠)を外す。一般的な襖は「折れ合い釘」が襖の本体部分に打ち込まれ、
この釘によって「縁」が支えられている。縁を外すには、縁の頭を木槌or金槌でたたいてふちを2〜3センチずらす(スライドさせる)ことによって縁を外すことができる
- 引き手金具を外す
- 紙を剥がす ゆっくりと紙と平行に引きながら剥がす
- 大きな破れは補修
- 糊付け 中央部は薄い糊(水糊)を、端は濃い糊をつける。養生をしたほうが良いが、
天候/時期によって乾燥時間が異なるが、2〜5分程度おけばよいでしょう。
- 下張りでは袋張りが望ましい でき上がりは、ふっくらと美しく仕上がります
- 上張り紙の寸法を決める 枠から1〜2センチ余裕を残してカットする
柄や模様がある紙では、裾からの寸法を決め、左右の位置のバランスをとる
- 上紙の貼り付け ふすまを上下逆にして立てかける。
上紙の裾を持ち、立てかけたふすまを小指で手前に引きふすまを斜めにする。
こうすることによって、貼り付けようとしている上紙がふすまに直に触れない。
紙がふすまに触れれば、紙がふすまに張り付き動かしにくくなる。
張り付くと言うことは、微妙な位置決めがしにくくなることだ。
上紙の貼り付け位置が決まれば、襖の斜めに倒した位置を元に戻す。
- 撫で刷毛による空気抜き
上紙を張る際、撫でバケで空気抜きをしなければならないが、その方向は図のように中央から上下左右に撫でる。
上紙の端を持ち上げながら撫でバケを使うとシワになりにくい。
- 紙を四方の辺(縁と桟)にキッチリ竹へらにて抑える。
強引に抑えると紙が切れます。この事例
- 縁、桟を組み込む 外した方法と逆に取り付ける。
ここで上記1,2でメモったことが役立ちます。
- 引き手金具の取り付け
戸襖の場合
- 用紙のカット:カッターの刃をこまめに折り、常に切れ味に注意すること。
濡れた紙は切りにくいので、切れ味にこだわってください。
地ベラをガイドに上紙のカット。これも戸襖の場合、上記の理由により、カットするときは地ベラを寝かせるようにしてカッターを当てる。
寝かせることによって、へらの厚み分だけ、紙の寸法に余裕が生まれるので、縮みに対応できる。
上紙は図のように、乾き始めると中央に向かって縮む。
戸襖の場合はこの特性を掴んで、上紙をカットしなければ、乾燥後枠との間に隙間が生じてしまう。
特に、縁(横方向=赤矢印し)の縮みが大きい。
ふすまと異なり四方を織り込み、枠(縁、桟)で紙を押さえることができないため
カット後、紙が縮んで枠と紙の間に隙間が起きる。
これを防ぐため、用紙を張り終えた直後に上紙をカットせずに、
周囲の余った(はみ出した)紙を枠に意識的に貼り付け固定させる。
これにより、乾きによる収縮の影響を最小限にとどめ、
紙がある程度乾いた頃にカットする方法もある。
但し、カットすべき余分な紙が枠に糊付けされてしまうので、
この糊を取り去る作業が追加される。
失敗を防ぐための余計な作業を厭わない心構えが必要。
さらに、中央部に霧を吹き、時間的に中央部の乾燥を端(4辺)の乾燥より遅らせ、
端(4辺)を先に固定させてしまい縮みの影響を防ぐことができる。
- 縁、桟を濡れ雑巾で糊等汚れをふき取る